奈良の王道観光モデルコースとおすすめ観光スポット10選を紹介

奈良県のおすすめ観光スポットをご紹介!関西エリアの中でも有数の世界遺産がある奈良県は、国内外問わず人気のスポットです。1998年に8つの資産で構成される「古都奈良の文化財」は、東大寺や興福地、春日大社や春日山原始林などで構成されています。今回は、奈良を4つのエリアに分けて、魅力的な観光スポットと一緒におすすめのモデルコースをご紹介しますよ。ぜひ参考にしてみてください。

奈良公園の鹿

奈良県の特徴

奈良県は奈良公園エリアを中心とする都道府県です。東大寺や興福地、春日大社など歴史ある街並みが広がります。大阪や京都からは電車で1時間ほどで行けるので、他の関西エリアから少し足を伸ばせば訪問できるのも魅力でしょう。広域であれば山が丸ごと世界遺産になっている吉野や、神話の舞台でもある生駒・斑鳩など、エリアによって異なる見どころが満載です。また、奈良県は四方を陸で囲まれています。そのため、夏は暑く冬は寒くなります。ですので、観光のベストシーズンは秋です。特に紅葉と奈良の歴史的建造物の組み合わせは絶景ですよ。

奈良県の観光エリアは3つに分かれる

奈良市周辺エリア

奈良県は4つのエリアに分かれます。興福寺や春日大社、東大寺など世界遺産が多く点在するエリアが「奈良市周辺エリア」です。奈良を初めて訪れる方は、まず奈良市周辺エリアを訪れるとよいでしょう。古代日本の雰囲気を感じられますよ。660haもの広大な敷地を持つ奈良公園の敷地内には、春日大社や東大寺など、国内でも有数の世界遺産があります。奈良公園といえば、天然記念物にも指定されている奈良のシカも見逃せません。野生のシカと触れ合えるのは、奈良ならではの体験です。奈良の定番を満喫したいなら、まずは奈良市周辺エリアからスタートするのが良いでしょう。

東大寺仁王像

東大寺

「東大寺」は、奈良時代に建てられたお寺です。聖武天皇の勅願により建立され、260万人以上の人々の協力により造られた大仏はあまりにも有名です。1180年には南都焼き討ちで大半の堂塔が焼失しましたが、鎌倉時代に重源上人の勧進で復興を遂げます。しかしその後1567年に松永久秀の兵火で再び被災します。現在の寺観は、江戸中期までに整えられたものです。境内の大仏殿には、「奈良の大仏」として知られる盧舎那仏坐像が安置されています。聖武天皇は、災害や政変、反乱など相次ぐ社会不安を仏法の力で解消しようとしました。全国に国分寺の創建を推進すると同時に、大仏造立も進め、開眼法会(仏像・仏画・仏壇やお墓に読経をして、魂を込めること)が行われたのです。そのほか、創建当時の遺構を残す転害門をはじめ、法華堂や鎌倉時代復興の代表作である南大門、鐘楼や二月堂といった様々な国宝建造物が立ち並んでいます。1998年には「古都奈良の文化財」として、世界遺産にも登録されました。本堂写経場では写経が体験できるほか、8月13日〜15日には大仏殿正面の観相窓が開かれ、外からでも大仏さまが拝めます。夕方には建物がライトアップされるので、ぜひ夜に訪れてみてくださいね。

住所 奈良県奈良市雑司町406-1
アクセス JR奈良駅・近鉄奈良駅から、市内循環バス7分「東大寺大仏殿・春日大社前」下車、徒歩5分
営業時間 [4月~10月]7:30~17:30[11月~3月]8:00~17:00
定休日 なし
公式サイト https://www.todaiji.or.jp/
春日大社の絵馬

春日大社

「春日大社」は、全国に約3000社ある春日大社の総本社です。奈良の都であった平城京が出来た頃に造営されました。常陸国から神様である武甕槌命をお迎えし768年に社殿が造られ始めたそうです。それ以来、皇族をはじめ、貴族や有名な武将、さらには庶民にいたるまで、さまざまな層の人々から広く信仰されています。本社は朱塗りになっており、壮麗な社殿が立ち並んでいます。また、縁結びといったご利益があり、近年ではパワースポットとしても人気です。国宝殿や萬葉植物園などの施設もあり、カフェやショップなども併設されています。ちょっとした休憩にもおすすめです。春日神社は奈良公園に隣接しており、鹿にも出会えるのが特徴です。神様である武甕槌命は、常陸から白鹿に乗ってやってこられたと伝えられています。このことから、奈良において鹿は神のお使いとして、昔から大切にされているとのことです。鹿は人に慣れていますが、国の天然記念物にも指定されている野生動物なので、むやみに触ったりせず優しく接してくださいね。本社は回廊に囲まれており、本殿など主要な社殿が立ち並びます。春日大社の真髄を体現できますよ。

住所 奈良県奈良市春日野町160
アクセス JR奈良駅・近鉄奈良駅から バス(春日大社本殿行)で約11~15分「春日大社本殿」下車すぐ/市内循環バス(外回り)で約9分~13分「春日大社表参道」下車、徒歩約10分
営業時間 [3月~10月]6:30~17:30[11月~2月7:00~17:00
定休日 なし
公式サイト https://www.kasugataisha.or.jp/
興福寺の五重塔

興福寺

「興福寺」は、元々京都山科の藤原鎌足私邸に建立された「山階寺」が前身となっているお寺です。飛鳥時代を経て、710年に平城京遷都にともなって、藤原不比等により現在の場所に移転されました。同時に名前も変更され「興福寺」が誕生したのです。移転以降は藤原氏の氏寺として繁栄し、その勢いは奈良時代の初期に四大寺の1つにも挙げられるほどでした。江戸の町に170坊ほどの堂舎が立ち並ぶ寺院として、隆盛を極めたと言います。その後1180年の南都焼き討ちによって堂塔は消失してしまいますが、鎌倉時代に復興を遂げました。ですがその後1717年にも火災に見舞われ、伽藍の西半分を失ってしまいました。境内には、五重塔や北円堂などといった国宝にも指定されている建造物や、重要文化財に指定されている南円堂があります。多くの仏教彫刻の名品も所蔵されている貴重な場所です。興福寺だけではなく古都奈良のシンボルとも言えるのが五重塔です。木造で高さは約40mほどとなっています。現在の五重塔は、1426年に再建されたもので、天平文化の特徴を感じられる造りです。

住所 奈良県奈良市登大路町48
アクセス 奈良駅から徒歩5分/奈良駅からバスで5分
営業時間 9:00~17:00
定休日 なし
公式サイト https://www.kohfukuji.com/

宇陀エリア

国内最大級の規模を誇る「石舞台古墳」や「高松塚古墳・高松塚壁画館」など、古代日本の歴史を感じられる貴重な遺産が多く点在しているのが、宇陀エリアです。古都・奈良の歴史を肌で体験できる古墳群は、当時の時代背景がひしひしと伝わってくる大変貴重なものとなっています。また、高松塚古墳の隣接している高松塚壁画館には、石室の壁画があります。特に色彩鮮やかな西壁の女子群像は、歴史の教科書で見たことがある、という方も多いのではないでしょうか。約40ha以上にも及ぶススキが美しい「曽爾高原」では、日差しを浴びて美しい金色に輝くススキの姿を鑑賞できます。宇陀エリアは奈良の時代背景と自然が作り出したスポットが満載です。じっくり観光するにはおすすめのエリアと言えるでしょう。

石舞台古墳

石舞台古墳

「石舞台古墳」は国営飛鳥歴史公園の中にある、石舞台周辺地区の中央に位置する古墳です。国内最大級の規模を誇っており、墳丘の盛土が全くなく、巨大な両袖式の横穴式石室が剥き出しになっているという特徴を持っています。30数個ある岩の総重量は、なんと約2,300トン、その中でも天井石(穴式石室の天井をつくるために上からのせた大きな石のこと)は約77トンとかなりの重量を誇っており、製造当時の運搬・土木技術がいかに優れていたのかを伺えますね。諸説ありますが、被葬者は7世紀初頭の権力者・大化の改新で滅ぼされた蘇我入鹿の祖父・蘇我馬子のお墓ではないかと伝えられています。石舞台古墳は、1993年〜1935年の発掘調査で、方形の墳丘・堀・外堀が存在することや、6世紀代の小古墳を壊して造られたことが確認されました。それらの調査によると、石舞台古墳が造られたのは7世紀はじめごろとされています。月の夜、狐が化けてこの古墳の上で舞ったという言い伝えもあるようですよ。石舞台古墳の周辺には、棚田地形を活かした芝生広場もあるので、春や秋などの観光シーズンになるとファミリーや遠足、修学旅行などで訪れた学生で賑わいます。テイクアウトグルメを買って、ピクニックするのもおすすめです。

住所 奈良県高市郡明日香村島庄133
アクセス バス停「石舞台」下車して徒歩3分
営業時間 9:00~17:00
定休日 なし
公式サイト https://www.asuka-park.jp/area/ishibutai/tumulus/
高松塚古墳

高松塚古墳・高松塚壁画館

「高松塚古墳」は、国営飛鳥歴史公園内高松塚地区の東に位置する古墳です。石室の壁画が有名なこのスポットは、特に色彩鮮やかな西壁の女子群像が知られています。歴史の教科書で見たことがある、という方も多いのではないでしょうか。高松塚古墳は7世紀末から8世紀初頭にかけて造られました。二段式円墳となっており、直径は23m(下段)および18m(上段)、高さは5mほどです。2005年に発掘調査が行われ、造られたのは694年〜710年の間と確定されています。また「高松塚壁画館」は、特別史跡である高松塚古墳に隣接している美術館です。壁画発見当時の壁画模写「現状模写」をはじめ、剥落や汚れなどを加減した模写「一部復元模写」、凝灰岩に漆喰を塗って再現した「再現模造模写」、そして棺を納めていた石槨を復元した「石槨模型」などが展示されています。加えて、副葬されていた太刀装飾金具や木棺金具、海獣葡萄鏡なども一緒に展示されており、これらの副葬品レプリカと一緒に鑑賞することで、高松塚古墳を深く学べるようになっているのです。飛鳥時代をもっと知りたい方はぜひ訪れてみてくださいね。

住所 奈良県高市郡明日香村平田439
アクセス 近鉄飛鳥駅から徒歩15分
営業時間 9:00~17:00
定休日 12月29日~1月3日/4・7・11・2月の第2月曜日(祝日の場合は翌日)
曽爾高原の風景

曽爾高原

「曽爾高原」は、日本300名山の1つである、標高1038mの倶留尊山〜標高849mの亀山を結んでいる西麗に広がる高原です。高原は一面をススキで覆われており、毎月2月から3月には山焼きが行われます。春から夏は緑の絨毯が敷かれたような新緑がみられ、その様子はまさに爽快です。秋になるとススキの穂が大きく育ち、日差しを浴びて美しく金色に輝くのです。綺麗なススキの光景を見ようと、毎年多くの観光客が訪れます。谷を隔てた正面からは、屏風岩や兜岳、鎧岳などの奇峰も観られますよ。曽爾高原のススキは、その昔村の民家屋根の材料として使われてきました。しかし、トタンや瓦が普及したことで徐々に使用されなくなり、昭和44年ごろには杉などの植林が進められたようです。ですがススキの美しい景観を守るため、奈良県に約40ha以上にも及ぶススキの草原を保護してもらうことになったそうです。ススキ以外の植物成育を抑え、山焼きで発生した灰を肥料にするなど、人々の努力によって美しいススキの景観は守られているのです。曽爾高原の付近には、ファームガーデンや蛍公園、奥香落渓など自然溢れるスポットも満載です。高原だけではなく、周辺スポットにも足を伸ばしてみてください。

住所 奈良県宇陀郡曽爾村太良路
アクセス 名張駅からバスで37分(名張駅西口より山粕西行バス)/太良路バス停から徒歩で55分

吉野エリア

自然豊かな場所である吉野エリアには、世界遺産に認定されている「吉野山」のほか「谷瀬の吊り橋」「瀞峡」「野迫川村雲海景勝地」「面不動鍾乳洞」などといった絶景スポットが多く点在しています。日本一の桜の名所としても有名な吉野山は、「紀伊山地の霊場と参詣道」の1つとして、吉野山全体がユネスコの世界遺産にも登録されており、特に桜や紅葉の季節になると多くの観光客が訪れるスポットです。村人たちの力で架けられた谷瀬の吊り橋は、少々揺れるのでスリルも満喫できますよ。1年を通じて雲海が発生することから、雲海ハンターたちの間で注目されている野迫川村雲海景勝地は、一度観たら忘れられない圧巻な雲海の姿を堪能できます。

吉野山からの風景

吉野山

「吉野山」は、日本一の桜の名所としても有名なスポットで、奈良県中央部の吉野川南岸から大峰山脈へと続く、山稜の総称です。「紀伊山地の霊場と参詣道」の1つとして、吉野山全体がユネスコの世界遺産にも登録されています。吉野山では四季に応じた景色を楽しめるのが特徴です。特に春になるとピンクに色づいた桜が次々に咲き誇ります。桜に負けないくらい、夏の新緑や秋の紅葉にも定評がありますよ。吉野山には神社仏閣や史跡も多く点在しています。これは、吉野山が修験道の聖地となったこと、後醍醐天皇が吉野に朝廷を開いたことが関係しているようです。吉野山が桜の名所として知られるようになったのは、修験道の開祖・役行者が修行で、金剛蔵王権現を祈り出した際に、その姿をヤマザクラの木で刻んでお祀りしたことが始まりと言われています。その後吉野山の桜は蔵王権現や役行者に対する信仰の証として植え続けられてきました。現在は約3万本ほどの桜が植えられています。日が沈むとライトアップされ、一面幻想的な雰囲気に包まれるのです。桜や紅葉などのシーズンに合わせて訪れるのもおすすめですよ。

住所 奈良県吉野郡吉野町上市80-1
アクセス 近鉄あべの橋駅から=吉野行特急(約1時間15分)/ JR天王寺駅から=王寺・吉野口駅のりかえ(約1時間30分)
谷瀬の吊り橋

谷瀬の吊り橋

まるで空中を散歩しているような気分を感じられるのが「谷瀬の吊り橋」です。村一番の名所で、昭和29年に村人の力で架けられた貴重な橋です。長さは297m、高さは54mほどとなっています。生活用の橋としては日本一長い吊り橋となっています。1954年ごろまで、この橋はただの丸木橋でした。しかし、洪水のたびに流されていたので、困った谷瀬の人々が1戸あたり20〜30万円(当時の教員の初任給:7,800円)という大金を出し合って作ったのです。当時としては非常に高額な、800万円の巨大吊り橋が完成しました。まさに村人に力によって架けられた貴重な橋と言えるでしょう。橋は少々揺れるので渡るには少し勇気が入りますが、橋の上から眺める美しい十津川は、ここでしか見られません。危険なので一度に20名以上は渡れなくなっています。そのため、人が少ない時に訪れるのがおすすめです。平成20年8月4日には、日本記念日協会により「8月4日吊り橋の日」として登録されました。また、付近には駐車場やお土産ショップ、キャンプ場もあるので自然を満喫したい時にも最適ですよ。

住所 奈良県吉野郡十津川村上野地65番地2
アクセス 大和八木駅からバスで180分/上野地から徒歩で3分
営業時間 24時間
定休日 なし
野迫川村雲海景勝地

野迫川村雲海景勝地

「野迫川村雲海景勝地」は、奈良県の南西部、人口約400人の野迫川村に現れる雲海を観られるスポットです。連なる紀伊山地の中央部に位置している野迫川村は、コンビニやスーパー、信号機などもなく静かな雰囲気が特徴となっています。野迫川村は雲海の撮影を趣味とする雲海ハンターから注目されており、雲海の発生する頻度が非常に高いことがその理由です。この場所では季節関係なく、1年を通じて雲海が発生します。特に雨上がりの風が弱い早朝には、必ずといっていいほど雲海が出現するそうです。景勝地からはもちろん、村内を走る県道53号をはじめ、県道733号の道路沿いや立里荒神社の周りからも雲海が観られます。特に人気のスポットが「開運・青龍雲海」で、国道53号にある天狗木峠の近くからの眺めは圧巻です。たなびく雲の形が、まるで伝説の生き物・青龍が天に昇る様子に似ていることからこの名称で呼ばれています。これを観た人は幸せになると噂されるほどです。海上で湿り気をたっぷりと含んだ空気が、夜明け前になると渓谷を抜けて野迫川村まで流れ込み、気温の変化によって盛大な雲を生み出す。これが野迫川村で雲海ができる要因です。野迫川村だからこそ観られる貴重な雲海を体験してみませんか?

住所 奈良県吉野郡野迫川村
アクセス 南海りんかんバス野迫川村役場前バス停より約2.6km
面不動鍾乳洞

面不動鍾乳洞

「面不動鍾乳洞」は、海抜878mの高地に位置する鍾乳洞です。昭和8年に発見されて以降、5年の歳月をかけて発掘されました。洞川地区は石灰岩を含む水成岩地帯で、現在集落のある場所全体が、大昔は巨大な鍾乳洞だったと考えられています。それが崩れ落ちた末端が、現在の面不動鍾乳洞と言われているようです。延長は280mで、夏の洞内における平均気温は8℃前後と非常に涼しくなっています。一方冬場は暖かく、避暑地や避寒地としても人気です。洞内には貴重なものもあり、ストロー鍾乳管(ストロー状の鍾乳石)はその1つで、その雄大な姿はまさに自然が生み出したアートと言えるでしょう。洞川の街を一望できる高所に位置しているので、鍾乳洞を堪能した後はぜひ美しい景色も鑑賞してみてくださいね。この場所にはモノレール「ドロッコ」で向かえるので、それもお楽しみポイントです。関西最大級の規模を誇る面不動鍾乳洞は、県の文化財にも指定さrている名所です。鍾乳石がさまざまなオブジェを形成した様は、まさに神秘的といえます。驚きに満ちた非日常的な空間を満喫しましょう。

住所 奈良県吉野郡天川村洞川673-89
アクセス 近鉄下市口駅からバスで78分/洞川温泉バス停から徒歩で20分
営業時間 [夏期]8:00~18:00[冬期]9:00~17:00
定休日 年末年始

奈良観光のモデルコース

午前

東大寺

東大寺

聖武天皇の勅願により建立され、260万人以上の人々の協力により造られた大仏はあまりにも有名です。境内の大仏殿には、「奈良の大仏」として知られる盧舎那仏坐像が安置されています。聖武天皇は、災害や政変、反乱など相次ぐ社会不安を仏法の力で解消しようとしました。全国に国分寺の創建を推進すると同時に、大仏造立も進め、開眼法会(仏像・仏画・仏壇やお墓に読経をして、魂を込めること)が行われたのです。東大寺の境内は広く、奈良の大仏としても有名な大仏が安置されている大仏殿のほかにも、多くの御堂があります。そのため、じっくり鑑賞するなら2〜3時間を目安にしておくと良いでしょう。

奈良公園

奈良公園の鹿

「奈良公園」は、奈良を代表する観光スポットの1つです。660haの広大な地域にまたがっており、東大寺や興福寺、春日大社などが隣接しています。そのため、観光中の休憩にも最適です。豊かな自然が溢れる奈良公園は、他に類のない歴史公園とも称されるほどです。堂塔伽藍や芝生、鹿の群れなど大仏と緑と鹿で代表される奈良公園は、奈良観光では欠かせないでしょう。所要時間は60〜120分ほどをみておけば問題ありません。また、リールを短くし周囲に注意すればペットも一緒に入園できるので、ペット連れで観光したい際にもおすすめのスポットです。

春日大社

春日大社

「春日大社」は、全国に約3000社ある春日大社の総本社です。建立当時から、皇族をはじめ、貴族や有名な武将、さらには庶民にいたるまで、さまざまな層の人々から広く信仰されています。国宝殿や萬葉植物園などの施設もあり、カフェやショップなども併設されています。ちょっとした休憩にもおすすめです。本社は回廊に囲まれており、本殿など主要な社殿が立ち並びます。また、縁結びといったご利益があり、近年ではパワースポットとしても人気です。本社は回廊に囲まれており、本殿など主要な社殿が立ち並びます。春日大社の真髄を体現できますよ。目安となる所要時間は30分〜60分ほどです。

興福寺

興福寺

藤原氏の氏寺として繁栄した「興福寺」は、奈良時代の初期に四大寺の1つにも挙げられるほどのお寺です。何度か焼けてしまいましたが、その後復興を遂げています。五重塔や北円堂などといった国宝にも指定されている建造物や、重要文化財に指定されている南円堂は必見ですよ。多くの仏教彫刻の名品も所蔵されている貴重な場所です。興福寺だけではなく古都奈良のシンボルとも言えるのが五重塔で、木造で高さは約40mほどとなっています。現在の五重塔は、1426年に再建されたもので、天平文化の特徴を感じられる造りです。興福寺の見学所要時間は、60分ほどをみておきましょう。

昼食は東大寺周辺がおすすめ

押し寿司

東大寺や春日大社、歴史的街並みが立ち並ぶならまち周辺には、魅力的なレストランやお店が多く点在しています。東大寺を眺めながら柿の葉寿司を食べられる『お食事処 ゐざさ茶屋 夢風ひろば店』をはじめ、老舗漢方薬局とコラボした薬膳カレーが人気の『Lunch & Cafe 鹿珈(ロカ)』、20種類以上の手作り漬物バイキングが楽しい『月日星』など、選べないほど種類が豊富です。そのほか、奈良グルメとしても有名な茶粥、飛鳥鍋のほか、稲荷寿司や柿なますなど、奈良だからこそ食べられる美味しいグルメを味わいましょう。行きたいお店を選んで、奈良グルメを存分に満喫してくださいね。たらふく食べて、午後の観光にレッツゴー!

午後

谷瀬のつり橋

谷瀬のつり橋

まるで空中を散歩しているような気分を感じられるのが、谷瀬のつり橋です。村一番の名所で、昭和29年に村人の力で架けられた貴重な橋です。長さは297m、高さは54mほどとなっています。生活用の橋としては日本一長い吊り橋となっています。橋は少々揺れるので渡るには少し勇気が入りますが、橋の上から眺める美しい十津川は、ここでしか見られません。危険なので一度に20名以上は渡れないので、人が少ない時に訪れるのがおすすめです。また、付近には駐車場やお土産ショップ、キャンプ場もあるので自然を満喫したい時にも最適ですよ。

面不動鍾乳洞

面不動鍾乳洞

「面不動鍾乳洞」は、海抜878mの高地に位置する鍾乳洞で、延長は280mで、夏の洞内における平均気温は8℃前後と非常に涼しくなっています。一方、冬は暖かく、避暑地や避寒地としても人気です。季節によって楽しめるのも魅力の1つでしょう。この場所にはモノレール「ドロッコ」で向かえるので、それもお楽しみポイントです。関西最大級の規模を誇る面不動鍾乳洞は、県の文化財にも指定さrている名所です。鍾乳石がさまざまなオブジェを形成した様は、まさに神秘的といえます。鍾乳洞内は30〜60分ほどで巡れるので、ちょっとした観光にもおすすめですよ。

野迫川村雲海景勝地

野迫川村雲海景勝地

約400人と少ない野迫川村を有名にしたのが、美しい雲海です。現代の生活に比べるとはるかに静かな雰囲気の村だからこそ体験できる雲海鑑賞は、まさにここでしか味わえない貴重さがあります。特に雨上がり、風が弱い早朝には必ずと言っていいほど雲海が出現するので、観光をする際は天気や気温をしっかりと把握しておきましょう。人気の雲海鑑賞地は、国道53号にある天狗木峠の近く「開運・青龍雲海」です。まるで青龍が天に昇る様子に似ていることから、そう呼ばれるようになりました。雲海の出現状況にもよりますが、写真撮影や鑑賞を含め30分ほどの所要時間で計算しておきましょう。

奈良公園の鹿に餌をあげる女性

奈良の観光地を効率よく回るために

電車

奈良には多くの路線が入っているので、電車を利用すればさまざまな観光地へのアクセスが可能です。通勤時間を除けば車内が混雑することもないので、ゆっくりと旅行を楽しめます。また、1日乗り放題チケットを販売している交通会社もあるので、目的地にあわせて利用するのもおすすめです。ただし、京都市内には多くの路線バスが入っているため、駅から観光スポットまでは少し歩く必要がある場合もあります。その点は注意しましょう。

バス

奈良には多くの観光スポットが点在しており、観光地付近にバス停があることも珍しくありません。とはいえ、観光目的で車を利用する人も多く、特に奈良公園付近は渋滞が発生しやすくなっています。また、イベントが開催されると交差点や主要道路などでさらに渋滞が発生するので、バスもその渋滞に巻き込まれてしまう可能性もあります。正確な時間で移動したい場合や大荷物の場合はあまりおすすめしません。

タクシー

タクシーでの観光は効率よくスポットを巡りたい時におすすめです。ドライバーは経験豊富な地元の方なので、効率よく巡れるおすすめコースなどの提案もできますよ。また、定番の観光スポットだけではなく、地元民しか知らない穴場スポットも教えてくれます。お年寄りやお子様など、公共交通機関の利用が不安な年代にもタクシーが便利です。

自転車

奈良では好きな駐輪場で自転車を借りて、好きな駐輪場で返却ができるシェアサイクルサービスが利用できます。どこに返却しても問題ないので、ちょっとした移動にも最適です。とはいえ、季節によっては気温により快適な移動ができなかったり、道によっては体力を消耗してしまう可能性もあります。また高齢者やお子様が一緒の場合は難しい交通手段かもしれません。

奈良観光をするならタクシーで回ることがおすすめ

奈良を観光するなら、観光タクシーがおすすめです。世界遺産が多く点在している奈良は、見るべき観光スポットも多くなるので、車や公共交通機関の利用も比例して多くなります。レンタカーであれば仲間内で運転手を決める必要があり、奈良の土地を詳しく知っていないと渋滞やルートの選定に悩まされることがあるでしょう。また、旅行や観光となると荷物の量や移動の時間が多くなるので、公共交通機関での移動はストレスを感じやすくなります。小さなお子様やお年寄りがいる場合はより顕著です。一方、観光タクシーであれば運転手さんが最適なルートを選んで運転してくれるので、運転によるストレスもありません。プライベート空間で快適な移動ができますよ。

東大寺の大仏

タクシー観光の魅力

観光タクシーのメリットの1つが小回りの良さです。バスよりも使い勝手がよく、徒歩や地下鉄より速いので、効率よくたくさんの観光地を回ることができます。自分で観光スポットへの行き方を調べなくてよいですし、もし渋滞や交通トラブルがあっても、タクシー乗務員が臨機応変に対応してくれるので、自分たちだけで困り果てることもありません。また、個人で旅行をしていると、とにかく煩わしいのが、旅の手荷物や購入したお土産です。観光タクシーなら観光中はずっと車に置いておけるので、ロッカーやホテルに荷物を預けてまた帰りに取りに寄る、という手間を省いてくれます。バスツアーでは高価なお土産を持っているときなど、ほかに乗客がいると心配になってしまいますが、観光タクシーは専用車なので防犯面も安心です。

奈良公園

まとめ

奈良は、見るべき観光スポットが多くあるので、電車やバスの移動では無く、観光タクシーでの移動が便利です。奈良の定番観光スポットをはじめ、行きたい場所や巡りたい場所をピックアップすれば、効率よく巡れるルートで回ってくれます。バスなどで移動の観光ツアーでは時間やコースがすべて決まっており自分の好きに観光することはなかなか難しいですよね。一方、観光タクシーであれば自分の好きな時間に好きなだけ観光できるので、自分のペースに合わせて好きなルートで旅行ができますよ。観光タクシーはプライベート空間なので、仲間同士での時間を楽しみたい時や、公共交通機関で他の人への配慮を気にせず過ごしたい場合もおすすめです。

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