仙台・松島観光でおすすめモデルコースを時間別にご紹介

2023/06/28

松島は、宮城県に位置する日本三景の1つです。
松島とは松島湾内外に浮かぶ約260ある島々の総称で、地殻変動により沈下した山や丘の頂上ぶぶんが海面に残り島となりました。
首都圏からもアクセスが良い松島は、国内でも人気の観光地となっています。
今回は、魅力的な仙台・松島観光でおすすめのモデルコースを時間別にご紹介しますよ。

日本三景・松島の特徴と魅力とは？

広島の「宮島」京都の「天橋立」そして宮城の「松島」は、神が造った美の景色と言われるほど美しい海と自然が望める日本三景です。
その1つ「松島」は、美しい自然の景観が特徴のスポットで、日々多くの人々を魅了しています。
内海である松島湾には、約26の島々が点在しており、幻想的な風景を作り出しているのです。
夕日や朝日が島々に映り込む姿は、息を呑むほどの美しさともいえます。
松島遊覧船をはじめ、国宝や重要文化財に指定されている歴史的建造物も多くあり、文学の舞台としても知られている場所なのです。

仙台から松島までのアクセス方法

ここでは、仙台から松島までのアクセス方法をご紹介します。
仙台から松島までの定期バスはないため、それ以外の交通手段で向かう必要があります。
仙台市街から松島海岸までは約30kmほどの距離なので、タクシーや電車・車など主要の交通手段を比較してみましょう。

おすすめは「観光タクシー」

観光タクシーとは、文字通り観光するためのタクシーを指します。
時間貸しのタクシーとなっているため、場所やシーズン、観光時間によって料金が変動する仕組みです。
観光タクシーは小回りが効くため、バスよりも使い勝手がよく、徒歩や電車より早く移動できるのがメリットです。
プロのドライバーによる運転なので、渋滞や交通トラブルにも臨機応変に対応してくれます。
また、観光中はタクシー内に荷物を置けるため、手荷物が多くて移動に煩わしさを感じたり、常時お土産袋を下げながら観光するといったこともありません。
観光タクシーの料金は定額なので、数人で利用すればお得に乗車可能です。

観光タクシーとは？概要や利用するメリット・料金を徹底解説

電車

仙台から松島まで電車で行く場合は、JR東北本線を使用します。
仙台市の主要駅・仙台駅から松島までは24分ほどです。
料金は418円〜420円ほどとなっています。

車・レンタカー

仙台から松島まで車やレンタカーで行く場合、仙台駅から出発したとすると約38分の所要時間です。
ただし、上記は高速道路を利用した際の時間となるので、一般道を走ると+ 10〜15分ほどかかります。
高速道路やレンタカーを利用する際は、旅費とは別途に費用がかかるので、事前に把握しておきましょう。

バス

仙台から松島までバスで行く場合は、仙台空港からのみの出発となります。
仙台空港から松島までは約50分です。
片道料金は、大人1,200円・子ども600円となっています。

松島の王道観光モデルコース（日帰り・約3時間）

ここでは、松島の王道観光モデルコースをご紹介します。
約3時間、日帰りで松島の王道な観光スポットを巡れるので、仙台旅行のついでや時間がない時、松島を効率よく観光したい時に最適ですよ。

松島だけでなく仙台も一緒に観光したい！という方はこちらがおすすめです。 半日で仙台と松島を楽しむ！観光モデルコース（日帰り・約5時間）

松島をもっとじっくり観光したい！という方はこちらがおすすめです。 松島を1日かけて満喫！観光モデルコース（日帰り・約6時間）

約50分の小旅行！「松島遊覧船」

「松島遊覧船」は島巡りの観光船で、約50分の小旅行を楽しめます。
通年観光客に人気の松島遊覧船は、ほかの場所では見られない島巡りが堪能できるのです。
仁王島や双子島といった代表的な島はもちろん、鷺島や鎧島といった貴重な島も鑑賞できます。
自然が作り出す造形の圧倒的な美しさや歴史を感じ、特別な時間を過ごしましょう。

松島遊覧船

四大観を楽しんで「松島海岸」

「松島海岸」は、大自然が生み出す絶景と壮大さを楽しめるスポットです。
「壮観」「麗観」「偉観」「幽観」の4つを堪能できることから、「四大観」とも呼ばれています。
サンセットやサンライズなどの時間帯は特に観光客から人気です。
人生で一度は観たい絶景、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

松島海岸

国宝をゆったり鑑賞「瑞巌寺」

「瑞巌寺」は、正式名称を「松島青龍山瑞巌円福禅寺」とする禅宗寺院です。
9世紀初頭に、慈覚大師円仁によって開創された天台宗延福寺が前身とも言われています。
1608年大鐘が鋳造され、そこには「山を号して松島と曰い、寺を名づけて瑞岩(巌)と曰う」の一文が見られたため、これが初出の「瑞巌寺」という呼称です。
1953年には本堂が、1959年には庫裡と本堂をつなぐ廊下が国宝に指定されました。

瑞巌寺

東北地方で最古の桃山建築「五大堂」

「五大堂」は、松島のシンボルとも言われている観光スポットです。
1604年、伊達政宗が再建し現在の建物となりました。
東北地方で現存する最古の桃山建築で、堂四面の蟇股には方位に従って十二支の彫刻がされています。
拝観は無料となっていますが、夕方には閉門するので、訪れる際は早い時間がおすすめですよ。

五大堂

半日で仙台と松島を楽しむ！観光モデルコース（日帰り・約5時間）

ここでは、仙台と松島を半日で楽しむ日帰りの観光モデルコースをご紹介します。
仙台と松島はそれほど遠くないため、半日でも両方を十分に満喫できるのです。
松島を代表する遊覧船や定番の観光スポットなど、見逃せない魅力が満載です！

仙台と松島を1日ゆったりと観光したい！という方はこちらがおすすめです。 仙台市内＆松島どちらも楽しむ！観光モデルコース（日帰り・約6時間）

1200年の格式を誇る神社「塩釜神社」

「塩釜神社」は、創建1200年の格式を誇る神社です。
海上安全を始め、家内安全や安産の神様として信仰されています。
江戸期の構造物である随身門や本殿、拝殿は国の重要文化財に指定されています。
4月に見頃を迎える鹽竈ザクラや、葉書の語源とされるタラヨウなど、珍しい植物も多いです。

塩釜神社

風情を感じる茶屋「観瀾亭」

「観瀾亭」の歴史は、伊達政宗が豊臣秀吉の伏見桃山城にあった茶屋を譲り受けたことから始まります。
譲り受けた観瀾亭を江戸の藩邸に移築し、二代藩主忠宗が1本1石も変えぬようにと命じたのち、今の場所に移されたとのことです。
東南に向いた建物は、こけら葺きの京間18畳2室からなっています。
名月の頃になると「お月見の会」が催されるので、風情を感じたい時にもおすすめです。

観瀾亭

みちのく偉人たちの歴史を感じる「みちのく伊達政宗歴史館」

「みちのく伊達政宗歴史館」は、戦国時代の英雄・伊達政宗の生涯を学べる歴史博物館です。
等身大の蝋人形200体余りを使用し、数々の名場面を再現しています。
今にも走り出しそうな政宗の像に、勇ましさを感じることでしょう。
伊達政宗の他には、東北が生んだ偉人である野口英世や宮沢賢治、棟方志功などの蝋人形が展示されています。

みちのく伊達政宗歴史館

松島を１日かけて満喫！観光モデルコース（日帰り・約6時間）

ここでは、1日かけて松島を満喫する観光モデルコースのご紹介です。
日帰りで約6時間のコースとなっているので、午前中や午後など時間の区切りを付けやすいのがポイントです。
松島の観光スポットを効率よく巡って、素敵な旅行にしましょう。

コケ寺の愛称で知られる「円通院」

「円通院」は、仙台藩主二代忠宗の次男・光宗の霊廟です。
支倉常長がヨーロッパから伝えた西洋文化の影響が強く反映されています。
日本最古といわれる西洋バラが描かれる厨子の右扉の内部は必見です。
以前はバラ寺の愛称で親しまれており、現在は境内の至る所でコケが楽しめますよ。

円通院

1500種類以上の新鮮食材「松島さかな市場」

「松島さかな市場」は、三陸の新鮮な水産加工品など1500種類以上を取り扱う市場です。
新鮮な魚介を収穫できる松島ならではの観光スポットで、豪快な海鮮丼やオリジナルグルメを楽しめます。
併設されている「焼き牡蠣ハウス」では、1年を通じて牡蠣の食べ放題を実施していますよ。
グルメを堪能したり、お土産購入にも最適です。

松島さかな市場

仙台市内＆松島どちらも楽しむ！観光モデルコース（日帰り・約6時間）

ここでは、仙台市内と松島どちらも楽しめる観光モデルコースをご紹介します。
松島は歴史溢れるスポットが満載です。
特に偉人・伊達政宗にまつわる建物が多く点在しています。

歴史ある城跡を散策「青葉城址」

「青葉城址」は、別名仙台城と言われている、伊達政宗の騎馬像が目印の城跡です。
伊達62万石の居城で、標高約130mに築かれた城は、将軍・徳川家康の警戒を避けるため、あえて天守閣を作らなかったという言い伝えもあります。
お城は消失してしまいましたが、再建された脇櫓が見られますよ。
城跡一帯は青葉山公園となっているので、歴史を感じながら散策してみてはいかがでしょうか。

青葉城址

政宗の遺言により建立「瑞鳳殿」

「瑞鳳殿」は、戦災で消失し1979年に再建され今の外観となっています。
伊達政宗の遺言を元にこの地へ建てられたとの逸話も残ります。
2001年に改修され、創建当時の色彩が蘇りました。
資料館が併設されているので、荘厳な外観を眺めたり歴史学習をしたりと様々な楽しみ方ができます。

瑞鳳殿

有名な裸まいりが行われる「大崎八幡宮」

「大崎八幡宮」は1607年に伊達政宗により建立されました。
権現造の典型で、一体となっている本殿・拝殿・石の間が特徴です。
桃山建築の傑作とも言える荘厳さに圧倒されることでしょう。
毎年1月14日には「松焚祭（どんと祭）」が開催され、松飾りや古いお札を焚き上げます。この時行われる「裸まいり」は、全国的にも有名です。

大崎八幡宮

まとめ

日本三景の1つ「松島」には、魅力的な観光スポットが数多く点在しています。
国宝や重要文化財に指定されている建物もあり、偉人・伊達政宗の偉業を感じられる場所は特に魅力的ですね。
松島の豊かな自然と美しい景観を存分に満喫しましょう。

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