1日で巡る、金沢観光のモデルコースについてご紹介

【11:00】金沢駅着

金沢駅は伝統美と現代建築が見事に調和したデザインで、多くの観光客を魅了する玄関口です。まず目に入るのは、大きなガラス屋根の「もてなしドーム」で、訪れる人々を雨や雪から守ると同時に、金沢ならではの“おもてなしの心”を象徴するシンボルとなっています。

駅内部もまた、伝統工芸と現代美術が共存する空間です。金沢の伝統工芸である金箔を使用した柱や、加賀友禅、九谷焼などの装飾が施されており、移動の合間に金沢の文化に触れられるのが魅力となっています。また、待ち時間や移動の合間には駅直結のショッピングモール「金沢百番街」に立ち寄るのもおすすめですよ。金沢の名産品や伝統工芸品、スイーツなどが購入できるほか、地元の新鮮な食材を使ったレストランやカフェも充実しています。

さらに、金沢駅周辺には観光案内所もあり、パンフレットや観光マップの配布、英語対応のスタッフからの情報を得られます。そのため、初めての訪問でも安心して観光プランを立てられますよ。駅そのものが観光スポットとしても見応えがあり、到着した瞬間から金沢らしさを感じられる場所となっています。金沢駅はただの移動手段の拠点にとどまらず、歴史と文化そして現代建築の美を体感できる特別な空間です。金沢の旅の始まりを素晴らしいものにしてくれることでしょう。

【11:30】近江町市場で昼食

金沢の食文化を支える「市民の台所」として親しまれている近江町市場は、地元の人々にとって欠かせない存在です。金沢駅からもアクセスしやすく、観光スポットとしても人気となっています。アーケード内に約170軒の鮮魚や野菜、果物などの専門店や飲食店が立ち並んでおり歩くだけでも楽しいですよ。

近江町市場では、日本海から直送される新鮮な魚介類を使った料理が豊富で、特に海鮮丼や寿司は観光客にも大人気です。市場内の飲食店では、目の前で職人が握る寿司や、色とりどりの海鮮をふんだんに使った丼物が楽しめます。また、旬の食材を活かした一品料理や、地元特産品を使った惣菜も多く、訪れるたびに新たな発見があることでしょう。

また、市場内にはお土産店も多く、金沢ならではの伝統的なスイーツや地元の特産品を手に入れることもできます。観光客にとっては、ここでしか味わえない体験ができる貴重な場所です。近江町市場は、金沢の豊かな食文化を体感できるだけでなく、地元の人々との交流を通じて、より深く金沢を理解できる特別なスポットとなっています。

近江町市場必見のイチオシグルメ

近江町市場内にある「近江町海鮮丼家ひら井」では、鮮度抜群の魚を使用した海鮮丼が楽しめます。味はもちろん豪華な盛り付けも魅力で、観光の思い出作りにも最適です。1番人気は「特選海鮮丼」で、マグロやかに、甘エビやウニといった極上のネタが盛り込まれています。生魚が苦手な方でも楽しめる天丼やうなぎ丼といったメニューも豊富に取り揃えています。夜には季節のコース料理もあるので、鮮魚を存分に堪能したい時にいかがでしょうか。

【13:00】妙立寺（忍者寺）

妙立寺は、金沢市に位置する歴史的な寺院です。1643年に建立されたこの寺は、加賀藩前田家ゆかりの日蓮宗のお寺となっています。最大の特徴は、建物が複雑に絡み合った構造で、まるで迷路のような造りになっている点です。この独特の設計は、敵の侵入を防ぐために考案されたもので、歴史的背景を持つ建物としても注目されていますよ。

実は賽銭箱が落とし穴になっていたり、床板をめくると隠し階段が現れるといった驚くような仕掛けが施されています。また、金沢城への抜け道が整備されていたとされる井戸も存在し、歴史の謎が感じられるでしょう。このため、外観は2階建てに見えるものの、実際には4階建て7層構造となっています。内部には23の部屋と29もの階段があるとされており、その複雑な構造に驚くこと間違いなしです。

妙立寺は、観光名所としてだけでなく、精神的な安らぎを求める人々にとっても特別な場所です。住職による法話や坐禅会も定期的に開催されており、心を落ち着けるための場所としても親しまれています。また、寺の周辺には、文化財や伝統的な町並みが残っており、散策を楽しむのに最適です。

訪れる際は、事前に予約が必要なガイドツアーに参加することをおすすめします。ガイドによる解説を通じて、寺の歴史や文化について深く学べ、より充実した体験となるでしょう。妙立寺は、金沢の歴史的な文化を感じられる場所であり、訪れる人々にとって心に残る体験を提供してくれます。

【14:00】21世紀美術館

金沢21世紀美術館は、2004年に開館した現代アートを中心にした美術館です。金沢の中心部に位置し、近代的なデザインと自然光を取り入れた開放的な空間が特徴となっています。建物は、著名な建築家・隈研吾の設計によるもので、ガラスを多用した円形のフォルムが印象的です。

美術館最大の特徴は現代アートコレクションでしょう。国内外のアーティストによる作品が収蔵されており、絵画や彫刻、インスタレーションや映像作品など様々な形式のアートが展示されています。特に、地元出身のアーティストや日本を代表するアーティストの作品も多く含まれており、金沢の文化的背景が反映されているのです。常設展に加えて、定期的に特別展が開催されているので、様々なテーマやジャンルの作品を楽しめますよ。

美術館内にはカフェやショップも併設されており、アートを楽しんだ後にリラックスしたり、記念品を購入したりできます。特に、カフェでは地元の食材を使用したメニューが楽しめるため、金沢の食文化も味わえますよ。

美術館の外には広大な庭園が広がっており、季節ごとに変化する自然の美しさも堪能できます。展示作品の中には屋外に設置されたインスタレーションもあり、訪れる人々がアートを身近に感じられる環境が広がります。金沢21世紀美術館は、アートの魅力を存分に体感できるだけでなく、地域社会とのつながりを感じられる特別な場所です。観光の際にはぜひ立ち寄り、現代アートの新しい世界を探索してみてくださいね。

【15:30】兼六園

兼六園は、石川県金沢市にある日本三名園の一つとして知られる美しい庭園です。広さ約11.4ヘクタールに及ぶこの大庭園は、江戸時代に加賀藩主・前田家が歴代にわたって手を加え、完成させた回遊式庭園で、約300年の歴史を持ちます。庭園の名前は、中国の詩人・李格非の書に由来し、「宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望」の六つの美徳を兼ね備えていることから「兼六園」と名付けられました。

兼六園は四季折々に異なる表情を見せるのが大きな魅力で、どの季節に訪れても美しい景観を楽しむことができます。春は桜、初夏には鮮やかな新緑、秋には紅葉、そして冬には雪吊りが施された松の風景が庭園を彩り、それぞれの季節が持つ自然の美しさを堪能できます。特に、冬の雪吊りは、樹木が雪の重さで枝折れしないように縄で支える伝統的な技法で、その独特な光景は、訪れる観光客の目を楽しませます。

庭園内には見どころが多く、「霞ヶ池」は庭園の中央に位置し、池の中に立つ「徽軫灯籠」は、兼六園を象徴する風景の一つです。二本脚の灯籠は、琴の柱を模した優雅な姿で、霞ヶ池と見事に調和し、写真スポットとしても人気があります。また、「瓢池」や「曲水」など、庭園内を流れる水路も美しく、庭園全体が水と緑の調和を表しています。

さらに、兼六園には、歴史的な建物や茶屋も点在しており、「時雨亭」では、伝統的なお茶を楽しむことができます。落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと庭園の景色を眺めながら抹茶をいただくのも格別な体験です。

兼六園は、金沢城公園と隣接しており、徒歩圏内で回遊できるため、観光コースの一環として訪れるのに便利です。また、兼六園の外周にも、石川門や成巽閣など、歴史的建造物が点在しており、金沢の歴史や文化を深く知ることができます。

【16:00】金沢城公園

金沢城公園は、金沢市に位置する歴史的な公園で、加賀藩の藩主であった前田家の城跡を基に整備された美しい庭園です。公園は金沢城の主要な構造物の一部を含んでおり、歴史的な背景を持ちながら、訪れる人々に自然と歴史の調和を楽しめます。

公園内には、金沢城の象徴である「石川門」や「三十間長屋」などの重要な建物が残っており、これらは国の重要文化財に指定されているほどです。特に、石川門は、天守閣が建てられていた時代の美しい門で、江戸時代の建築技術の高さを物語っています。公園を訪れると、これらの歴史的建物を間近で見れ、その壮大さに感動することでしょう。

金沢随一の桜の名所としても知られており、4月上旬になるとソメイヨシノやヒガンザクラ、ヤマザクラなど約400本の桜が咲き誇ります。

金沢城公園は、観光名所である兼六園やひがし茶屋街からも近く、観光ルートとしても非常に便利です。また、公園内には観光案内所もあり、地元の情報やイベントについての案内を受けられます。さらに、金沢の歴史や文化を深く理解するための展示やイベントも定期的に行われており、地域とのつながりを感じられる場ともなっています。金沢の魅力を堪能しながら、散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。美しい景色と共に、心に残るひとときを過ごせるでしょう。

【16:15】ひがし茶屋街

ひがし茶屋街は、金沢市にある伝統的な茶屋街で、江戸時代の面影を残す美しい町並みが魅力的です。金沢の代表的な観光地の一つであり、文化的な歴史を感じながら散策できます。ひがし茶屋街は、主に江戸時代の加賀藩時代に栄えた茶屋として知られ、現在でも当時の雰囲気を色濃く残しています。

茶屋街の特徴は、白壁の蔵や木造の建物が立ち並び、古い町並みが見事に保存されている点です。訪れる人々はまるで時が止まったかのような感覚に包まれます。町並みにはさまざまな店舗が点在しており、金沢の伝統工芸品や地元の特産品を販売するお店や、手作りの和菓子やお茶を楽しめるカフェもありますよ。

ひがし茶屋街の中心に位置する「金箔屋」や「和菓子屋」では、金沢名物の金箔を使用した商品や、伝統的な和菓子を購入できます。また、茶屋街の中には実際に芸妓や若衆が働く茶屋もあり、運が良ければ彼らの踊りや演奏を鑑賞できることもあります。このような体験を通じて、金沢の文化をより深く理解できるでしょう。

さらに、ひがし茶屋街は夜の風情も格別です。夕暮れ時には、提灯が灯り、町並みが幻想的な雰囲気に包まれます。ゆったりとした時間の中で、夜の散策を楽め、地元の人々との温かな交流も生まれます。

【17:15】石川県観光物産館

石川県観光物産館は、兼六園下にある商業施設です。金沢で有名な老舗の銘菓や佃煮、伝統工芸品といった特産品・名産品が一同に集結しています。その数なんと70店舗ほどで、ここに来れば石川・金沢の魅力を存分に堪能できるでしょう。観光客だけでなく地元の人々にも人気の場所で、ここを訪れれば、加賀百万石の歴史と文化が息づく金沢の伝統と美味を一度に楽しめるでしょう。

体験が充実しているのも魅力で、和菓子手作り体験や金箔貼り体験、砂彫りガラス体験や小さな締め太鼓手作り体験ができます。他にも加賀八幡起上り手書き体験やお抹茶の自服体験といった金沢ならではの体験も充実していますよ。特に和菓子は季節によって作れる和菓子が変わってくるので、季節を感じたい時にもおすすめです。体験は予約が必要なので、訪れる際は事前に確認しておきましょう。

• 和菓子手作り体験
  和菓子職人の指導によるお茶席の主菓子を作る
• 金箔貼り体験
  小箱やコンパクトミラーなどに金箔のデザインフィルムを貼ってオリジナル作品を作る
• 砂彫りガラス体験
  砂を高圧のエアーでガラスに吹き付け文字を彫る
• 小さな締め太鼓手作り体験
  本皮と木を使って小さな締め太鼓を作る
• 加賀八幡起上り手描き体験
  縁起の良い起上りに絵付けをする
• お抹茶の自服体験
  自分で茶せんを使ってお茶を点てる